| 別冊 Mail Magazine Radica | 1999年4月16日(金) |
| RADICA EXPRESS SELECTION | |
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やっぱりだめなSlot1! Intel、パッケージをソケットに戻す |
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PentiumIIなど、Intel社が最近販売するパソコン用プロセッサーは、ファミコンのカートリッジのような「スロット」というパッケージに封入されていたが、これが以前の、剣山のような外観の、ソケットタイプに戻るという発表があった。 具体的には、まもなく出荷されるCeleron466MHzはソケットのみ、 Celeronから、順次PentiumIIIへと適用範囲を広げていく方針で、PentiumIIIの次世代となる開発コードWillametteでは、完全にソケットタイプのみに統一していく模様だ。 以前から、一部に「スロット形状では、高速化に限界があるのでは?」という噂が流れていた。 スロットの形では、プロセッサーのシリコンチップから、マザーボードに至るまでの経路が長く複雑になりがちになる。100MHzを越える、電波の領域にある信号をこのようなぐちゃぐちゃの配線を通してマシンを正常に動作させるのは至難の業だ。 それに比べ、ソケットタイプならずっとシンプルに配線することが出来、設計も簡単になる。 以前、Intelは、「高速化にはスロット形状が必須だ」と公言していた時期もあったが、AMDなどが「Socket7」パッケージのままIntelに対抗しうる処理能力を持ったプロセッサーを発売している現状では、これも根拠が薄い話だろう。 スロットの最大の利点は「交換が容易」だという点につきる。コンピューターの知識がない素人でも、まさにファミコンのカートリッジを交換するように、最新型のプロセッサーに交換できるのがスロットタイプの利点だ。「ある程度は性能を犠牲にしても、誰にでも扱えるパッケージを」というのが、 Intelの目論見だったのではないかと思われる。プロセッサーのアップグレードで大きくなっていったIntelならではの判断だ。 ところが、AMDやCyrixといった、Intel互換プロセッサーメーカーの追い上げで、低価格で高性能なプロセッサーが登場し、Intel社を脅かしはじめた。交換しやすいパッケージにこだわっていられないほど、切迫した事態を迎えているのだ。 スロットタイプのマザーボードを買った人にはショックな情報だろうし、これから新製品や、新しいマザーボードを購入する予定の人も、要注意だ。 ○ Intelプロセサは466MHz版Celeron以降、ソケット・タイプに回帰する http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/show /leaf?CID=onair/biztech/gen/55901 ○ まずCeleronからソケットに回帰するIntel、次にPentiumIIIや後継品も http://www.nby.com/Toc/default.asp ?URL=GetStory%2Ecfm%3FID%3D1903 ○ 今日の必ずトクする一言 http://www.qent.med.kyushu-u.ac.jp/higa9806.html#980631 http://www.qent.med.kyushu-u.ac.jp/higa9806.html#980609 □□ [小川 百福 ogawa@ninjin.net] □□ [めたるまん metalman@ninjin.net] |
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