別冊 Mail Magazine adica 1999年2月16日(火)
RADICA EXPRESS SELECTION
IBM、Linux正式サポートに動く


 ZDNetに先ほど、面白い記事が掲載された。米IBMが3月2日に、広範囲なLinux戦略を発表するというもの。
 サーバーマシンから、デスクトップに至るまでのLinuxサポートをうたい、Red Hat Software、Pacific HiTechといった、 主要ディストリビューター数社とのライセンス契約も行うようだ。
 中でも注目は、RS/6000という大規模サーバー用に、IBM独自のLinux開発計画があることだ。
 IBMが「サポート」と言ったときには、「責任を持つ」ということと同義だ。しかも今回、自社での開発計画までぶち上げている。 ここまでやるからには、社内体制をとんでもないレベルにまで高めているだろう。
 先日、5日に弊誌に掲載した記事のなかで、「Linuxの企業への普及を阻止する壁は、『出来ません』と言ってくれる窓口がないことだ」と、少々皮肉を入れて書いたが、 IBMの動きはこの「壁」を取り払ってしまうような動きだ。企業でLinuxを使いたければ、IBMのマシンを買えばいいのだ。ダイヤルIBMでLinuxの質問が出来る日も近い。
 ここまで本腰を入れて、Linuxに肩入れしはじめたIBMは、OS/2の共同開発以降、Microsoftに辛酸をなめさせられていた。江戸の敵を長崎で、といった具合にいくだろうか。

○ IBM、独自版の開発も含めたLinux戦略発表へ
http://www.zdnet.co.jp/news/9902/16/b_0215_01.html

□□ [紅屋鉄之助 tetsu@ninjin.net]


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