| 別冊 Mail Magazine Radica | 1999年2月5日(金) |
| RADICA EXPRESS SELECTION | |
| Linuxの普及を阻止する、最大の壁は? | |
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今朝の朝日新聞に、Linuxが大きく取り上げられた。「出荷伸び率200%」という見出しも踊る、Linuxの快進撃を報じた記事だ。 Linuxは、サーバー用OSとしてすでに 17%のシェアを占め、王者WindowsNTに半分のところまで迫っているという。 無料で使えて、マシンへの負荷も少なく、バグが少ない上に、不都合が発見されるとたちどころに修正される。いいことずくめのOSだ。 これだけ利点ばかりのLinuxであるにもかかわらず、「Linuxは普通の会社ではなかなか導入できない」という話も聞く。 それは、「不都合が発生したときに、責任を持って答えてくれる窓口がない」ということだ。いや、「責任を持って『だめです』『仕様です』と答えてくれる窓口」が欲しいわけだ。 サーバーの社内管理者は、必ずしもコンピューターのエキスパートであるわけではない。 業務命令で仕方なく、わからないなりにもかろうじて管理者としての仕事をこなしていることが多いだろう。 そんな彼らに、「すべて自分のリスクでなんとかしましょう」というLinuxは荷が重すぎる。 トラブルの発生を上司に報告するには、理由を確定しなければならないが、経験も知識も少ない彼らでは、その理由を探し出すまでにとんでもない手間が掛かってしまうだろう。 Windowsならば、ユーザーサポートに問い合わせ、2万円を支払えば簡単に「だめな理由」を教えてくれるだろう。 「仕様です」と言い切ってくれるかもしれない。その時点で、社内管理者の責任は解かれるのだ。 トラブルはすべて、マイクロソフトのせいにすればいい。 Linuxを利用するためには、いかなるトラブルでも即座に解決できるエキスパートを抱えておかなければならない。そうでないと、社内の言い訳が立たなくなる。 しかし、Windowsには「責任ある」ユーザーサポート窓口が存在する。さて、LinuxとWindowsでは、どちらが手軽で低コストだろうか。 少々皮肉な話だが、これも現実だ。 ○ リナックス破竹の勢い──ウィンドウズ支配に一石? http://www.asahi.com/paper/business.html#KZ20257 □□ [紅屋鉄之助 tetsu@ninjin.net] |
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