| 別冊 Mail Magazine Radica | 1999年1月30日(土) |
| RADICA EXPRESS SELECTION | |
| ソニーCE社がプレステエミュレーターを訴えた真意は? | |
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27日(現地時間)、PlayStationの発売元、ソニー・コンピュータエンタテインメント社(SCE)は、米Connectix社を相手取って、 プレステエミュレーター「Virtual Game Station」の販売差し止めを求める訴えをサンフランシスコ連邦裁判所に起こした。 Virtual Game Stationは、日本では「コネステ」という愛称で呼ばれている、Connectix社が開発した Macintosh用のPlayStationエミュレーター。 iMacなどのG3搭載Macintoshでプレステのゲームタイトルを動かせる、優れもののソフト。 発表と同時に世界中のMacintoshファンのみならず、ゲームファンにも歓迎されたのはご存じの通りだ。 コネステ発表直後から、SCE広報部は「法的な処置も含めた対応を検討中」というコメントを出していた。 訴えは“著作権と特許権を侵害”だが、果たしてこのことだけで勝てるのだろうか。この裁判はSCEにとってつらいものになりそうだというのが、大方の予想だ。 Connectix社は、RAM Doubler、Speed DoublerといったMacOSに深く入り込むソフトウェアや、Macintosh上でWindowsを動かすエミュレーター、Virtual PCといった、 高度なソフトウェアを開発し続けている、技術力も実績もあるメーカーであることで有名。 この業界の強者であるConnectix社が、著作権と特許権を侵害なんてところでドジを踏むはずがないと思われる。 しかも今回のコネステには、パソコン業界の創造した Apple社とスティーブ・ジョブスが味方についているのだ。陪審員はどっちの味方をするだろう。 では、Connectix社と同様に、古くからApple社と関わりが深く、このあたりの事情を知り抜いているはずのソニーが、敢えてこの訴えを起こした真意はなんだろうか。 SCEは、「著作権と特許権を侵害が訴訟の唯一の理由ではない」という弱気の発言もしている。ゲームタイトルを再生した場合の品質が問題だともいうのだ。 SCEは、本当はこの勝ち目の薄い裁判などやりたくなかったかもしれない。 しかし、ソフトハウスへのメンツだけは守らなくてはいけない、それだけがこの裁判の唯一の動機のような気がする。 ○ Connectix Virtual Game Station http://www.virtualgamestation.com/ ○ The Connectix Virtual Game Station Page! http://www.big.or.jp/~abu/cvgs.html □□ [Hosaka the G33kSt@r hosaka@sco.bekkoame.ne.jp] |
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