別冊 Mail Magazine Ｒａｄｉｃａ	1998年11月12日（木）
RADICA EXPRESS ＳＥＬＥＣＴＩＯＮ
BeOSが日本進撃を開始！
１０日、「Be, Inc」はBeOS R4のCOMDEX Fall 98での公開を正式発表。 続く１１日、日立がBeOSとWindows98を両方プレインストールしたデスクトップマシン、「FLORA Prius 330J BeOS搭載モデル」を発表した。 RADICA紙上でも昨日、「BeOS、ソニーVAIOの次期搭載OSに決定という噂」を報じた。 　このように、いま「BeOS R4J」をめぐる環境があわただしい。 　日本ではいまいち、名前が通ってないBeOS。近日発売される「BeOS R4J」にはMacintoshのカナ漢字ソフト「EZ Bridge」のエルゴソフトが開発した日本語入力システムが実装される。 とうとう日本市場へ、本格的ななぐり込みをかけるようだ。 　BeOSとは、、Window98/NTやMacOS、そしてLinuxに続く、元気の良いOSの一つ。 元Appleの製品開発責任者だったジャン・ルイ・ガセー氏が、アップルから退社した後に起こしたBe Inc.で開発された。 BeOSは、Beが独自に開発したBeBox（現在は製造中止）、PCIバス採用のPower Macintoshとその互換機、それとAT互換機で走らせることが出来る。 　技術的にはいろいろすごいことがあるが、一言で言うと、WindowsNTと真っ向から挑戦しているOSだ。 BeOSの先進性は評価されていて、アップルが次期MacOSにと買収を噂されていた次期もあった。 　突然のこのBeOSのもてはやされようは、何を意味しているのだろう。 BeOSを応援している会社を見ていると、Windowsマーケット以外の新しい市場の可能性として、BeOSを見ているような節がある。 MacOSはまだ互換機を出すつもりはないらしいし、Linuxはサポートが大変。となると、BeOSという選択になるのだろうか？ 　その昔、IBMがOS/2 Warpを発表した時、とても話題になり注目された。今はとっても地味になってしまったが。 BeOSは、まだまだ野のものとも山のものとも区別が付かない。 だがしかし、WinNT市場にケンカをふっかけるOSが産声を上げたと言うことは事実だ。これからマニアの間ながら、BeOSは盛り上がり続けるはずだ。 　この動きには引き続き注目だ。 ○ Be, Inc. http://www.be.com/jp/index.html ○ （株）日立製作所：世界で初めてデジタルマルチメディアOS「BeOSTM R4.0J」 とWindows(R)98を プレインストールしたマルチブート環境の液晶デスクトップ PC「FLORA Prius 330J BeOSTM搭載モデル」を発売 http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/9811/1111.html ○ ASCII24:今週始まるBeOS R4の進撃 http://www.ascii.co.jp/ascii24/call.cgi?file=columns /m_beos/beos011.html □□ [Hosaka the G33kSt@r hosaka@sco.bekkoame.ne.jp]
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