別冊 Mail Magazine adica 1998年10月7日(水)
RADICA EXPRESS SELECTION
廃刊メールマガジンの裏側

 10月4日に創刊したメルマガ「純粋社会批判」は、準備号と創刊号の2つを出しただけで廃刊、ホームページも閉じてしまった。
 メルマガの「お役所苦情110番」と「アウトローマガジン」は、両誌共同で純粋社会批判を廃刊に追い込んだと発表。 純粋社会批判創刊号を全文転載した上で、ことの顛末を誌上で報告した。
 お役所苦情110番は純粋社会批判に対し、『「言論の自由、出版の自由」を取り違えないでほしい。』と訴えた上で、 『「純粋社会批判」をプリントアウトし、私と友好のある民族派団体に送付いたします。』と書いた。
 一方、アウトローマガジンは、『貴様らが謝罪、廃刊しない限り、我々はまぐまぐを含め特に貴様らを徹底的に反省させる所存である。』と宣告。
 そして両誌は「まぐまぐ」に対して、純粋社会批判の廃刊を希望する抗議メールを送付。まぐまぐは、素早く廃刊処理をしてしまった模様。
 確かに純粋社会批判はひどい内容。 差別語を、差別意識の表現として平然と使用し、『いま不景気で苦しんでる奴らって、<略>日本経済のお荷物連中だよな。』とか、 やせ薬と称してクレゾールを送りつけた中学生の事件で『飲んだバカが約1名いた。<略>生きていても、どうせ福祉予算を食いつぶすだけのゴミ人間が一人増えるだけだよ。』 と書き飛ばしていた。
 しかし、その純粋社会批判の発行停止を、単なる配送サイトという立場のまぐまぐに求めるのはいかがなものかと思う。
 アウトローマガジンによると、結局、まぐまぐは抗議を受け入れ、廃刊処理をした模様。 このことは、まぐまぐが、まぐまぐ経由で発行されているメールマガジン全ての内容に対して、責任を持っていると表明したのと同義だろう。 一つの前例を作ってしまったといえる。
 現在、まぐまぐによって配信されているメルマガは5千誌をこえる。 なかには、大なり小なり純粋社会批判的なメールマガジンもあるだろう。 そういったメルマガに対して、これからまぐまぐがどのように対応するか、今後が注目される。

○ 純粋社会批評ウェブページ(すでにもう無い)
http://www.edp.to/hihan

○ アウトローマガジン
http://www.geocities.com/wallstreet/3906/

○ お役所苦情110番
http://fsinet.or.jp/~masa666

○ インターネットの本屋さん『まぐまぐ』
http://www.mag2.com

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