別冊 Mail Magazine adica 1998年9月22日(火)
RADICA EXPRESS SELECTION
高校生へネットポルノが与える影響

 総務庁は、青少年のインターネット利用実態や有害情報などに対する意識についての調査を実施し、このほど「青少年とパソコンなどに関する調査研究報告書」をまとめた。
 報告書によると、インターネットを利用して「ポルノ画像が見たことがある」のは、インターネットを利用している男子高校生の46.2%であるという。
 比較のために、少々古いが、94年7月に発表された「青少年とアダルトビデオ等の映像メディアに関する調査研究報告書」をひもとくと、 アダルトビデオを見たことがある男子高校生は77%。 これからすると、インターネットでポルノを見たことがある人数が少ないのではないだろうか。
 一方、インターネットでポルノ画像を見ること対して、保護者の約63%が「見てはいけない」と答えたという。 先ほどのアダルトビデオの調査では、保護者の中でアダルトビデオやエッチなゲームは「やめるように注意する」のは、55%であったという。 このぐらいの割合は必ずポルノに反対するもののようだ。
 しかし、インターネット上のポルノ対策については、保護者の65%が「発信者の法的規制」を、「プロバイダーの法的規制」については57.1%が必要だと答えた。 これはちょっと、ヒステリックで過剰反応だと思う。
 なぜ未成年はポルノを見てはいけないのか、なぜ法律で罰することまでして未成年へのポルノを取り締まるのか。 いろいろ調べたが、明確な回答を示してくれたWebはなかった。 やっと見つけたのは、有害図書関連のページで『アメリカの司法長官諮問委員会のポルノコミックなどと犯罪の関係についての研究結果では 「性表現と犯罪件数との因果関係が科学的に証明されるというにはほど遠い」と結論づけています。』という記述。
 未成年にポルノを見せてはいけないのは、「だめだからだめ」という理由らしい。 理由のない、宗教的、倫理的なタブーなのだろう。キリスト教徒が多い米国では、こういうことにうるさいのはわかるのだが、日本でうるさくしようとしてるのは、なぜなのか。
 ご存じの方、ぜひRADICAまでお寄せください。

○ 総務庁
http://www.somucho.go.jp/soumu/

○ インターネットウォッチ:男子高校生ネットユーザーの46.2% 、「ポルノ画像を見たことがある」〜総務庁調べ
http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/980921
/somucho.htm


○ アダルトビデオと性意識の相関関係 (某関係ページで申し訳ない。)
http://www.bekkoame.or.jp/~j-carp/tetra/95-2/6.html

○ エアポケット:有害図書
http://w3.scan.or.jp/osaka/yuugai/page01.html

□□ Hosaka the G33kSt@r hosaka@sco.bekkoame.or.jp


より情報量の多いRADICA本誌を、ただいま無料配送中です。
お申し込みは、「RADICA配送希望」と明記の上、reception@ninjin.netまで。
    編集発行人:山崎一幸 発行:にんじんじむしょ
    radica@ninjin.net http://www.ninjin.net/radica/
    〒362-0076 埼玉県上尾市弁財1-8-21
    Copyright(C), 1997,1998 NINJIN Jimusho.
    RADICA are trademark of NINJIN Jimusho.
○RADICAに掲載された情報をご利用になって発生するすべての損害に関して、にんじんじむしょはいかなる責任も持ちません。 ○RADICAに掲載された商標または登録商標は、各社の商標または登録商標です。 ○複数の読者が同時に閲覧可能なメールアドレス(メーリングリストなど)での登録はご遠慮下さい。 ○RADICAに掲載された記事を許可なく転載することを禁じます。 ○RADICAに掲載された記事を二次使用される場合は、必ず編集(030-814-5693,metalman@ninjin.net)までご連絡ください。 ○このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して発行しています。( http://www.mag2.com/ ) ○ご意見、ご感想、ご要望、その他なんなりと、radica@ninjin.net 宛お送りください。 ○広告のお問い合わせは、 radica@ninjin.net 宛までお気軽にどうぞ。 ○