別冊 Mail Magazine Ｒａｄｉｃａ	1998年9月17日（木）
RADICA EXPRESS ＳＥＬＥＣＴＩＯＮ
賞金百万円「公開アタックコンテスト」結果発表
賞金百万円をかけた「公開アタックコンテスト」の結果発表が、主催会社のWebサイトで公開された。 このコンテストは、日本アイ・ビー・エム系列のシステムコンサルティング会社「ギャブコンサルティング」が主催、１９９８年７月１日 〜 ８月３１日の間に行われた。 　このコンテストは、サイバーガード社の「CyberGuard Firewall」の奥に守られた、ターゲットファイルを盗みだし、 ターゲットファイル内で指示されたアドレスにメールを送ると言うもの。 結局、成功者は無しのまま、８月３１日にコンテストが終了。 そして、１６日に具体的にどのようなアタックが行われたなどが、結果発表として公開された。 　結果を見ただけでは、ギャブコンサルティングのセキュリティ技術が優れていたのか、コンテストに参加した人々の技術が低かったのか判断するのは難しい。 　しかし、結果のなかの「攻撃のカテゴリ」を見たときに、ファイヤーウォールの弱点を探す『ポートスキャン』が、全アタックの１％とは少なすぎると思った。 ここから推測するに、分析的に一つ一つ、セキュリティの弱点を探していくような攻略方法を行ったチャレンジャーは、数人だったのではないかと思われる。 　それにしても、今回のコンテストは、手の内を公開して百万円とは、はっきり言って安すぎだろう。 本腰を入れてやるもんでもないなと思った人が、多かったのかもしれない。 　さて、ギャブコンサルティングのコンテストにさかのぼること一ヶ月前。 RADICAでも報道した、１万ドルの「ファイヤーウォールハッキングコンテスト」を行った、インターネットセキュリティ株式会社を覚えているだろうか？ このコンテスト、某有名インターネット報道サイトが、いくら取材をしても実態がつかめないと、報道を見送った曰く付きのものだったが、 今回、改めてホームページを見ようとしたら、アクセス不能の状態になっていた。 こちらのコンテストの結果は、どうなったのか全く分からなかった。 ○ ギャブコンサルティング http://www.gab.co.jp/ ○ Internet Security Inc.（現在、アクセス不能） http://www.Inet-Security.com/ □ □□　Hosaka the G33kSt@r hosaka@sco.bekkoame.or.jp
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