| 別冊 Mail Magazine Radica | 1998年9月15日(火) |
| RADICA EXPRESS SELECTION | |
| 「印税」「出版社」なくなる?『未来地球からのメール』 | |
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朝日新聞は12日、「電網最前線」に『未来地球からのメール』著者のエスター・ダイソン氏のインタビューを掲載、インターネットのあちこちで話題になっている。 インタビューでは、「知的所有権から利益を取れなくなる 」「大メディアは解体に向かう」という話題をセンセーショナルに取り上げている。 インタビューした記者は、自分の食い扶持が心配になったのかもしれない。 エスター・ダイソン氏は投資家で、アメリカを中心に情報技術産業界の重鎮たちが集うフォーラムを長年主催し、世界のインターネット界の先頭を切っている一人。 そのフォーラム会員のみが読める、月刊リポート「RELEASE1.0」はインターネットを語る第一級の読み物として高い評価を得ている。 今回、RELEASE1.0を一般に公開する形で出版したのが、「未来地球からのメール――21世紀のデジタル社会を生き抜く新常識」(原題「RELEASE2.0」、集英社刊)だ。 未来地球からのメールの内容を一言で言うと、いまインターネットで問題となっているもののFAQ集。 これからインターネットによって引き起こされるはずの価値観の変化を冷静に見据えて、様々な軋轢や問題に対処する方法を提言している。 知的所有権から利益を取れなくなるとか、大メディアは解体に向かうとか言う話題は、内容の中のほんの一部にすぎない。 本の中で語られている、あらゆる前提をばっさり切り捨てて、いきなりこんなセンセーショナルなインタビューを読んだら、普通の人は混乱するだろう。 インタビューの中でダイソン氏は、 「これからの時代、<中略>情報発信の主体は今のような大きな会社である必要はなく、個人のレベルにまで解体されていくでしょう。」と語っている。 まさにメールマガジン時代の到来を告げる言葉だろう。 また、「個々人の著作者は、<中略>これまで「してきた仕事」に対して支払いを受けるのではなく「している仕事」に対して報酬を得ることになるでしょう。」と言う。 「未来地球からのメール――21世紀のデジタル社会を生き抜く新常識」は、インターネット関連書籍の久しぶりの良書と云ってもいいかもしれない。 絶対におすすめだ。 ○ ASAHI.COM 電網最前線:「印税」「出版社」なくなる?ダイソン氏に聞くネット社会の未来 http://www.asahi.com/tech/topics/980912esther.html ○ 集英社:未来地球からのメール http://www.shueisha.co.jp/mirai/ ○ Release 2.0 http://www.release2-0.com/main.html □ □□ Hosaka the G33kSt@r hosaka@sco.bekkoame.or.jp |
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