別冊 Mail Magazine Ｒａｄｉｃａ

別冊 Mail Magazine Ｒａｄｉｃａ	1998年9月2日（水）
RADICA EXPRESS ＳＥＬＥＣＴＩＯＮ
あなたはインターネット中毒？
最近、米国で急速にインターネット生活への反省が広がっている。　ロバート・クラウト博士ら、カーネギー・メロン大学の研究者たちは、The Americ an Psychologist誌の9月号にて、「インターネットの矛盾：A socialtechnology th at reduces social involvement and psychological well-being?」という論文を発表する。　インターネットがその利用者に及ぼす社会学的、および心理学的な影響について、２年にわたっての調査が行った結果、インターネットはユーザーを家族や友人から遠ざけ、孤独でうつな状態にさせると結論づけられている。　そんな中、ピッツバーグ大学のオンライン依存症センターで所長を勤める心理学者、キンバリー・ヤング博士らは、長時間チャットをして過ごすような行為は、インターネットという新しいコミュニケーション・テクノロジーが生み出した、新しい対人関係の障害であることはまちがはないと、マスコミで積極的なキャンペーンを展開している。　米国ではNet Junkieとか、Cyberaddiction、Webaholics(Netaholics)と呼ばれる、いわゆる「ネット中毒」が社会問題化しているらしい。確かに僕らの周りでも、チャットをやりすぎて彼女や旦那さんがひがんだり、徹夜が続いて学校や仕事に支障を来したりする人を見かける。　ちょっと自分がインターネット中毒と心配になったのなら、「インターネット中毒患者前兆のトップテン」や英語ながら「The Internet Addiction Test」なるものが、ヤング博士らによって用意されているので参考にしてみては？　自分で、自ら「ネット中毒」と認識するだけで、ほとんどの人はうまく自分をコントロールできるだろう。　ネット中毒なるものは、情報化社会への過渡的な現象ではないか。クラウト博士もヤング博士も、インターネット世界が一般世界と全く別であるという前提から理論が成り立っている。　これからの将来、家族や隣人との連絡や話題、仕事やサークルなどの活動がインターネットでほとんど済むようになるなら、インターネットに入らないことこそ反社会的になるかもしれない。　ところでいまの子供達は、テレビばかり見ているといまにしっぽが生えてくるとか、ラジオや音楽を聴きながら勉強してはいけませんとか、言われているんだろうか？そういえば、テレビによる「一億人総白痴化」という言葉は、どこに行ったのだろう。 ○ZDNN:「ネット社会は危険」の調査報告 http://www.zdnet.co.jp/news/9809/01/carnegie.html ○PC-Webzine：第5回　全米で急速に広がるインターネット活動の暗部-ネット中毒患者（インターネット中毒患者前兆のトップテンがある。） http://www.pc-webzine.co..jp/column/usa/usa5.html ○The Internet Addiction Test http://netaddiction.com/resources/test.htm ○インターネットで「インターネット中毒」をなおす(MSN World Report) http://news.jp.msn..com/worldreport.asp?id=980901junkie □□　Hosaka the G33kSt@r hosaka@sco.bekkoame.or.jp

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