別冊 Mail Magazine adica 1998年9月1日(火)
RADICA EXPRESS SELECTION
北朝鮮の弾道ミサイル「テポドン1号」が三陸沖に着弾

 各マスコミの報道を総合すると、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)から発射された弾道ミサイルが、日本上空を飛び越え、 8月31日午後0時12分に三陸沖の太平洋上に達したらしい。このミサイルは、新型の「テポドン1号」では無いかと言われている。
 今回、着弾場所を巡って、日本海なのか太平洋なのかと情報が錯綜。防衛庁が揺れに揺れた。北朝鮮のミサイル発射に関して自衛隊が知り得た情報は、 ほとんどが米軍経由のものばかり。日本は独自で情報を知る術がなかったということらしい。
 31日の午後5時ごろに、朝日新聞のソウル特派員が韓国国防部筋の話として「発射されたのは2段式のテポドン1号で、1段目が日本海に落下、 2段目は北緯40度11分、東経147度50分、三沢沖580キロに落下した」と報道。 結局、防衛庁が太平洋上に着弾したことを認めたのは、五時間後の10時過ぎだったそうだ。
 これから自衛隊を含めて日本の危機管理について、景気対策以上に問題になるに違いない。
 一方、北朝鮮側の動きだが、さる6月に国営・朝鮮中央通信に、「誰にも我々のミサイル政策を云々する権利はない」との論評が発表された。 この論評で、北朝鮮はミサイルの開発を正当化しつつ、初めてミサイル輸出の事実を公式かつ対外的に認めてもいた。
 素人ながら考えると、どうも北朝鮮はこれから核のカードをあきらめ、弾道ミサイルのカードに代えようとしているということなのかなと思われる。 まさに北朝鮮はアジアの困ったちゃん。どうつきあっていくかは、頭の痛いところだ。
 何にしても、この事件は本当にやばい。政府の国内外の対応次第では、日本やアジアとの関係が狂った方向に転がっていく可能性が心配だ。
 僕たちとしては、この世界恐慌に陥りそうな不景気と、この核戦争になりそうなミサイル発射事件が相乗効果で、日本が全体主義、軍国化の道に進まないのを祈るまでだ。

○Asahi.com
http://www.asahi.com/flash/fnational.html

○朝鮮中央通信論評:誰にも我々のミサイル政策を云々する権利はない
 (ハングル、北朝鮮式表記)
http://www.kcna.co.jp/item2/9806/news06/16.htm#8

○CNN.COM:N. Korea fires missile into Sea of Japan
http://www.cnn..com/WORLD/asiapcf/9808/31/korea.missile.01/

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