別冊 Mail Magazine adica 1998年7月20日(月)
号外
RADICA EXPRESS SELECTION
Microsoftの韓国製ソフト買収を、
国民的盛り上がりで阻止

 20日、韓国の大手ソフトウェアハウス、ハングル&コンピュータ社は、 韓国ベンチャー企業協会を中心とする「アレアハングルを守る運動本部」による投資提案の受け入れを決定し、同時に、弊誌6月15日号外で既報の、 米Microsoft社からの投資誘致に関する交渉を打ち切った。
 これにより、Microsoft社からの投資誘致の条件となっていたハングル&コンピュータ社の主力製品であるワープロソフト「アレアハングル」は存続、開発続行となった。
 ハングル&コンピュータ社とアレアハングルを守る運動本部との基本合意内容は以下。
  1. アレアハングルを守る運動本部は新株引き受けまたは転換社債などの方法で100億ウォンを(株)ハングル&コンピュータに投資する。
  2. 李燦振社長は研究開発に専念するため、技術担当代表理事(代表取締役)を担う。
  3. 研究開発以外の部門を総括する管理および営業担当代表理事は、公開募集の上採用する。
 100億ウォンのうち、50億ウォンは既にハングル&コンピュータ社に振り込まれている模様。
 今月初頭から、ハングル&コンピュータ社とベンチャー企業協会との間に交渉が持たれていた。 資金調達については先週には決定していたが、社長人事問題で難航、今日の発表となった。
 6月にMicrosoftとの提携が発表された後、韓国国内では提携の反対運動が巻きおこり、芸能人などもテレビ、新聞などのメディアを使ったパブリシティを通して運動に参加し、 「韓国文化を守る」という意味合いの強いものとなった。 韓国国内4つのパソコン通信で、数万人の署名が集まっている。
 後継ソフトウェアを開発する動きもあった。ハングル&コンピュータ社からスピンアウトした技術者が、アレアハングル後継のソフトウェアを開発すると表明、また、 OpenHWPという、Netscapeのようにフリーウェアとして流通させる企画もハングル&コンピュータ社外から発表されていた。
 なお、今後のアレアハングルは、内部処理のUNICODE化など、中国、日本への対応にも注力される予定。

○ハングル&コンピュータ(本社)
http://www.hnc.co.kr/

○アレアハングルを守る運動本部
http://203.239.120.103/

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