別冊 Mail Magazine adica 1998年7月8日(水)
RADICA EXPRESS SELECTION
クローン牛の衝撃

 クローンとは、科学技術庁クローン小委員会によると、『 一般に「核遺伝子が同一である個体(の集合)」をクローンと呼ぶ(例えば、「クローン動物」。)』
 5日に、世界初の体細胞クローン牛の双子が、石川県畜産総合センターにて生まれた。 7日には農水省と共同通信の調べで、その他にも29頭の母牛が、クローン牛を妊娠していることが明らかになった。
 クローン生物というのは、流産の危険性が高いので29頭すべてが満足に生まれるというわけではないが、この夏はクローン出産ラッシュとなる。 これはある意味、日本のバイオテクノロジー技術力の高さを示すもので、数年後の日本は米国に並んで畜産大国になるかもしれない。
 いま、科学技術会議生命倫理委員会クローン小委員会と言うところで、クローンに関するクローン技術に関する基本的考え方について、審議を行っている。 現在、これまでの審議内容に基いた中間報告を公表して、8月31日まで広く意見を求めている。
 中間報告は、キリスト教的倫理観に縛られた欧米に比べ、様々なことを認めている自由なものになっている。 まず動物のクローンについては、倫理上全く問題ないと言う。 人のクローンに関しても、一人の人間を創らなければいいと言っている。

○科学技術庁:STA ライフサイエンス
http://www.sta.go.jp/life/life.html

○科学技術庁:クローン技術に関する基本的考え方について(中間報告)
http://www.sta.go.jp/life/life/report.HTM

○NHK BS-1地球法廷:生命操作:ケーススタディー:30.「ヒトのクローンは許されるか?」
http://www.nhk.or.jp/forum/life/case/c-030.htm

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