別冊 Mail Magazine adica 1998年5月18日(月)
RADICA EXPRESS SELECTION
「カップ麺から有害環境ホルモン」はホント?

 15日、カップめん製造者の業界団体である“社団法人日本即席食品工業協会”は、カップめんに広く使われている容器から、 環境ホルモンが溶け出しているとすることに科学的根拠は無いと、新聞各紙へ一面のの意見広告を発表した。 広告と同じ内容が、協会が主催する「即席麺家頁」という、インスタントラーメンのホームページで見ることが出来る。
 協会の広告やページの論旨は、厚生省の食品衛生調査会毒性・器具容器包装合同部会議を踏まえたもののようだ。 さらに協会は、今年4月の東レリサーチセンターに試験を依頼。内分泌系撹乱物質と疑わしいスチレンダイマーやスチレントリマーが、 溶け出した様子は検出されなかったと付け加えた。 しかし無害と考えられている“スチレンモノマー”は、国が定めた基準に比べてごく微量だが溶け出していることは、広告でも厚生省でも認めている。
 結局、カップめんのポリスチレンや発泡スチロールの容器に、熱湯を注いでも安全なようだ。 もしそれでも東レリサーチセンターがどこまで精密な検査をしたのか、スチレンモノマーが本当に無害なのかと不安なら、 これからも陶器のどんぶりにうつして食べた方が良いのかもしれない。

○即席麺家頁:カップめん容器の安全性について
http://www.inter.co..jp/instantramen/kankyo/index.html

○厚生省:98/03/13 食品衛生調査会毒性・器具容器包装合同部会議事録
http://www.mhw.go.jp/search/docj/shingi/s9803
/txt/s0313-2.txt


○厚生省:食品衛生調査会毒性・器具容器包装合同部会議事次第
http://www.mhw.go.jp/search/docj/shingi/s0313-1.html

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