別冊 Mail Magazine adica 1998年4月21日(火)
RADICA EXPRESS SELECTION
日銀給与水増し疑惑を大手新聞社が黙殺!!!

 TBSのスクープ「日銀給与水増し疑惑」を大手新聞社が黙殺し続けている。 私がこのニュースを確認したのは、14日午前5時台のニュース。 TBSは「内部資料を独自に入手し、日銀が正式な給与の他、一部エリートにはそれぞれの給与の1割に当たる"裏給与"を水増し、 累計で500億円もの"裏給与"を支給していた」と報じ、 出勤前の速水優日銀総裁と給与支給担当責任者にマイクを突きつけるシーンの映像を流した。
 時間から換算して、この映像は13日に取材したもの。 と、いうことは、13日中にニュースが報じられており、ネットでは大騒ぎのはず。 私はこのとき、慌ててネットに接続し、国内のニュース系ホームページを虱潰しに巡回している。
 ....が、事件に関する報道は何一つ見つからない。 午前5時50分からのテレビ朝日の「やじうまワイド」でも、この件についてはいっさい触れられず、 テレビと一般紙は軒並みこの"スクープ"を黙殺したことがわかった。
 TBSは結局、筑紫哲也がキャスターを務める「NEWS23」で14日から16日まで3夜連続で"日銀裏給与疑惑"に触れ、 16日には、速水日銀総裁がワシントンでの記者会見で 「(自分が総裁に就任した)現時点では(闇給与は)やられていない」と答える映像を映し出した。
 しかしそれでも、TBSを追いかけたのは「日刊ゲンダイ」(15日付け)と「週刊現代」(5月2日号)のみ。 「週刊現代」は記事中でTBSのスクープであることに触れず、すべてが独自取材であるかのような構成「砲靴討い (実際、週刊誌の締め切り換算して独自取材である可能性もあるのだが)。
 20日現在、他局や一般紙がこの事件を後追いする気配は見られない。 いわゆる大マスコミがメンツを重んじるあまり、後追いや訂正記事を嫌うのは今に始まったことではないが、 このクラスの"スクープ"を黙殺するのはあまりにも不自然。 何からの"事情"を感じてしまうのはゲスの勘繰りだろうか?

○TBS「ニュース」(実に貧弱なページ。事件に関する言及なし)
http://www.tbs.co.jp/news-j.html

○日本銀行(事件への言及なし)
http://www.boj.or.jp/

[安芸 智夫:am7t-ak@asahi-net.or.jp]


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